「優良中古マンション 不都合な真実: 管理会社、保険、修繕積立金の裏側」を読みました。
メモ
- マンション漏水事故は95%は給湯配管ピンホール事故
- ピンホールは銅管の配管が塩素が原因で経年劣化で穴が空く現象
- 経年劣化なのでピンホールした配管修繕には保険が使えない
- 給湯配管は築20年以上(2000年頃まで)のマンションに使われている
- 給湯配管は区分マンションの所有者の専有部分に存在するので、ピンホール事故が発生した場合、事故責任は所有者になる
- 給湯管は床下にあるため所有者は見れないし点検もできないが、責任だけは発生するという理不尽
- 漏水事故で被害を受けた他者(真下の部屋の人など)にはマンション総合保険の個人賠償特約や火災保険の個人賠償特約で補償される
- 事故発生した部屋と被害者の部屋の水漏れ原因にはマンション動産保険の水漏れ原因調査費特約で補償される
- 管理会社(保険代理店兼務)と工事会社と保険会社がグルになって、個人賠償特約と水漏れ原因調査費特約を使って、保険適用にならないはずの事故発生した配管修繕を0円にさせている
- 管理会社と保険会社はマンション動産保険料の次回の更新料の値上げができて嬉しい、工事会社は工事料金をふんだくれて嬉しいというスキーム。損するのは保険料が値上がりするマンション住人たち
- 管理会社はそのマンションで漏水事故が発生していても隠す。事故が発生したときに、加害者なんだから早く修理するように焦らして指定の工事会社を使わせるため。マンション住人たちで情報共有されて配管のライニング工事など対策をとらせないようにするため。
- 保険料が値上がりすぎると、最悪保険に加入できなくなり、マンションの資産価値が落ちる可能性がある。
- リノベーション物件を購入するときは、配管取り換え済みとあっても、完全に交換なのか部分交換なのかを確認する
感想
マンションは水回り、配管がだめになると聞いてたけど、自分で見ることができない給湯管ピンホールまで責任を負わされるとかリスク高すぎるよ。
リノベーションでいくら内装・見た目をよくしても配管が古いままではダメということですね。
わたしたち素人は何も知らないからまんまと騙されます。
この本を読んで相変わらず不動産業界は本当にあくどいなと感じた。
銅管が使われている築20年以上のマンション購入はやめといたほうがいいな。